中小企業・零細企業社長ならびに従業員、ステークホルダーの皆様、コロナ禍による顧客の減少、物価高騰などで本当に大変な毎日を送られていらっしゃることと思います。そうした状況を打開すべく、貴社独自で、あるいはコンサルタントに依頼されて企業診断を行われている企業様もいらっしゃるかと思います。
その際、一番大事なのは企業診断の目的です。これが定まっていないと、単に表面的なことしか見えずに終わってしまいます。なぜ診断するのか、何をどこまで診断するのか、これをしっかりと考えておく必要があると思います。
一般的には大きく分けて3つあります。
1つ目が、問題の把握とその真因の究明、そして強みの抽出です。企業診断の基本は、「問題解決」と「強みの活用」です。問題は様々な要因が複雑に絡まっていることが多く、なかなか真因にたどり着けません。どこに問題があり、なぜ起きているのか、他とどう関連しているのか、一つひとつ丁寧に解き明かしていく必要があります。同時に強みの発掘も大変重要です。その強みを活かして資源を集中する戦略をとり、地域No.1を獲得できれば、売上・利益ともに大幅アップを狙うことができます。
2つ目が、今後の戦略・戦術の構築です。具体的には、問題の改善策と、強みを活かした戦略の構築です。様々な問題点を改善して正常な状態にもっていく、つまり守りを固めるとともに、強みを活かしてそこに集中することにより、攻めの戦略が企画・実行できます。
3つ目が、銀行からの支援や補助金など、資金獲得への活用です。通常営業においても資金繰りが厳しいうえに、コロナの影響や物価高騰等がされに追い打ちをかけ、本当に追い込まれた状況におられる方もいらっしゃるのではないかと思います。その際に、銀行からの融資や補助金を得て、少しでも事業の進展や革新につなげられるようにしたいものです。そのためには経営状況の把握と、確度の高い経営計画が必要です。
目的を明確化し、それに沿った診断を行うことで、貴社の事業を大きく発展させる礎となるのではないかと思います。それではまた。