皆さん、こんにちは。前回までに、お金のブロックパズルを用いて必達売上目標の設定の仕方について記載しました。今回は、お金の構造4つのパターンについてご紹介したいと思います。自社の決算データの数字をお金のブロックパズルに当てはめてみることで課題が明確になり、改善すべきポイントが客観的につかめるようになります。そのお金の構造には、下図のとおり大きく分けて4つのパターンがあります。

パターンA:ラクラク返済・利益タイプ
返済可能な利益が出ているラクラク返済・利益タイプです。とりあえずお金の面での大きな課題はありません。
パターンB:返済大変・利益タイプ
利益は出ているものの、借入金を返済するうえでは不十分です。返済計画の見直しや利益をアップさせる策を様々な角度から考える必要があります。
パターンC:人材重宝・赤字タイプ
人件費が過剰であり、人件費に見合った粗利をいかに生み出すかを考えるか、余剰人員の削減、過剰報酬の見直しなどを検討する必要があります。
パターンD:設備過剰・赤字タイプ
その他の固定費が過剰です。リース料や減価償却費など、設備投資に伴う支出が多く、それに見合った粗利を稼げていないので、粗利アップ策を考えなければなりません。あるいは、広告宣伝費などが過剰になっているのであれば、費用対効果を考えた販売促進策を練り直す必要があるかもしれません。
かなり大雑把な見方ではありますが、とりあえずは自社の現状についてこのぐらい大まかに掴んで、対応策を考えていく必要があります。漠然とした不安の中で立ち止まっているよりも、まずは一歩を踏み出してみましょう!